実際に児童・生徒を通わせている保護者ネットワークからの証言を集めると、賞賛の声と同時に、通わせて初めて直面するシビアな課題が見えてきます。
高評価の筆頭に挙げられるのは、教師陣の圧倒的な質の高さです。教員の多くが英国内務省公認の教員免許を保持し、英本国や海外のトップ校で実績を積んだネイティブスピーカーで構成されています。少人数編成のクラスで生徒一人ひとりの探究心を引き出す授業スタイルは、「画一的な日本の学校教育には戻せない」と多くの保護者を納得させています。また、麻布台ヒルズの最新鋭設備や、昭和女子大学の豊かな教育資産を活かした課外活動の充実度も満足度を押し上げる主要因です。
一方で、手記や懇談会で漏れ聞こえる「影」の部分も無視できません。最も切実なのが「日本語力の保持とダブルスクールの負担」です。
校内での公用語は完全に英語であるため、家庭内で意識的な母語教育を行わない場合、日本語の読み書きが学年相当から著しく遅れる「セミリンガル(ダブルリミテッド)」のリスクに晒されます。多くの日本人家庭が、放課後や週末に日本の公文式や補習塾、家庭教師を併用せざるを得ず、子どもの肉体的・精神的疲労、さらには追加の教育出費に頭を抱えるケースが後を絶ちません。親自身の社交プレッシャーや、急激な円安による課外トリップ費用の高騰も、リアルな悩みとして挙げられています。