ファンの間で大きな関心を呼んだのが、神奈川県真鶴町にあった梅宮辰夫さんの自宅を巡る経緯と、その遺品整理の全貌です。相模湾を一望できる高台に建てられた真鶴の邸宅は、辰夫さんが愛する海釣りに没頭し、家族や仲間たちに手料理を振る舞うためのまさに「城」でした。しかし、本人が亡くなった後、残された家族の前には想像を絶する現実が立ちはだかりました。
アンナさんがメディアや手記で明かした遺品整理の様子は、世間に強烈なインパクトを与えました。邸宅内に残されていたのは、プロ仕様の包丁が数百本、全国から集められた特注の食器や陶器、巨大な寸胴鍋、数千点に及ぶ高級釣り具、そして膨大なステージ衣装です。一般家庭の基準を遥かに超える物量を前に、専門業者を入れても仕分けには数ヶ月を要し、トラック数十台分もの処分費用が発生したと報じられています。
この「真鶴の自宅」の売却と片付けのプロセスは、折しも日本全体で高齢化が進み、「実家の片づけ」「空き家問題」に悩む一般層にとって他人事ではない切実な問題として共有されました。豪快に生き、物を愛した昭和の大スターの遺品整理は、終活のあり方に一石を投じる象徴的な事例となったのです。