日本の食卓を支える巨大な食料供給基地・北海道もまた、気候変動と世界情勢の激変という二重苦に直面している。近年の海水温上昇は沿岸漁業に打撃を与え、秋サケや昆布の不漁が深刻化。これまでの常識が通用しない海洋環境の変化に対し、養殖事業への転換や新たな魚種の開拓など、現場は模索を続けている。
農業現場においても、世界的な飼料・肥料・燃料価格の高騰が経営を直接圧迫する。スマート農業技術を駆使した作業の省力化と、高品質なブランディングによる高付加価値化を進めなければ、離農の加速に歯止めがかからない。国民の命を繋ぐ生産現場を守り抜くため、現場の切実な声に応える強力な手立てが求められている。