目の下のたるみ取りマッサージは逆効果?最新検証と正しい改善法

目の下のたるみ取りマッサージは逆効果?最新検証と正しい改善法

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そもそも、根本的な目の下のたるみができる理由を正しく理解していれば、皮膚の表面をいくら指でさすっても物理的な解決にはならないことが即座に理解できるはずだ。下まぶたの裏側には、眼球をやさしく包み込んでクッションの役割を果たしている「眼窩脂肪(がんかしぼう)」という脂肪組織が存在している。

若年期においては、この眼窩脂肪は「眼窩隔膜(がんかかくまく)」という膜や、目周りをドーナツ状に取り囲む「眼輪筋」、さらには骨と皮膚を強固につなぎ止める「リガメント(維持靭帯)」によって、強固に内側へ押さえ込まれている。しかし、加齢や骨密度の低下に伴い、眼窩骨(目の周りの骨)格そのものがわずかに萎縮して穴が広がり、眼球全体を吊り上げる靭帯が重力に抗えなくなってわずかに沈み込む。その結果、押し出されるように前へとせり出してくる現象こそが、眼窩脂肪の突出原因の全貌である。

突出した脂肪のふくらみは、その直下に深い溝を作り出し、照明の光によって濃い三日月状の影を落とす。これこそが加齢性たるみの正体である「黒クマ」だ。どれほど高価なオイルを塗りたくって念入りに指圧しようとも、頭蓋骨の形状変化や靭帯の弛緩によって前方へ脱出した脂肪塊が、外側からの圧迫によって体内に吸収されたり、元の奥深い位置へ勝手に戻ったりすることは、解剖学的に100パーセントあり得ない。巷で囁かれる「目の下のたるみ取り即効性の真相」の正体は、指圧によって単に一時的な毛細血管のリンパ液(むくみ)が周囲へ散っただけに過ぎず、数時間から半日も経てば元のたるみ顔へと確実に逆戻りする。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。