観光庁が推進する高付加価値トラベル施策や、日本政府観光局(JNTO)による地方誘致の強化を受け、国内の土産品小売業は大きな転換点を迎えている。かつてのような大量生産・大量消費の箱菓子から、地域固有のストーリーを宿したプレミアムギフトへのシフトが鮮明だ。
観光産業全体が活況を呈する中で、店舗側も「どこでも買えるもの」を棚から減らし、その地域でしか手に入らない限定品へと棚割りを刷新している。旅先や出張先で立ち寄る小売店の店頭には、地域の歴史や風土を語る新たなクラフト菓子が並び、ギフト選びの文脈そのものを書き換えている。