火のない所に煙は立たないと言われますが、有名人のプライベートにおいては「火種がなくても煙が作られる」ケースが後を絶ちません。イチローの離婚歴を調査すると、過去も含めて離婚の事実は一度も存在せず、福島弓子夫人との婚姻関係は25年以上にわたり継続しています。それにもかかわらず、なぜイチローの離婚理由や離婚の真相が検索され続けるのでしょうか。
発端を辿ると、主に3つの要素が複雑に絡み合っていることが取材データから浮き彫りになります。
第1の要因は、2000年代初頭に一部の過熱した週刊誌が報じた「女性問題の噂」という過去の火種です。メジャー移籍初期に持ち上がった真偽不明のゴシップ報道を、当時の大衆誌がセンセーショナルに書き立てた残滓(ざんし)が、デジタルタトゥーとしてネットの検索アルゴリズムに蓄積され続けました。
第2の要因は、妻である福島弓子の実業家としての躍進です。弓子夫人は単なる「野球選手の妻」にとどまらず、資産管理会社を立ち上げて不動産投資やサロン経営などを成功させました。この「妻の経済的自立」を、旧来的な家族観を持つ一部メディアが「夫への依存からの脱却=離婚の準備ではないか」と穿った見方で報じたことが、根強い憶測を呼んだのです。
第3の要因は、イチローの国内活動に伴う「物理的な距離」です。引退後、日本国内のアマチュア野球指導資格を回復したイチローは、秋から冬にかけて全国の高校野球部を巡回指導しています。神戸や東京の拠点をベースに単身で国内を奔走する姿が目撃される機会が増えたことで、「妻と離れて暮らしているのではないか」という別居の噂へ短絡的に結びつけられました。