国内プリンター市場を牽引するエプソン、キヤノン、ブラザーの3社比較を行うと、それぞれの思想とターゲット層の違いが明確に浮かび上がります。
エプソンは写真の階調表現や発色に優れる「染料インク」の扱いに長けており、写真愛好家やグラフィック重視のユーザーに適しています。キヤノンは文字に強い顔料ブラックと写真に強い染料カラーを組み合わせたハイブリッド型が多く、写真も文書もバランスよくこなす万能型です。
これに対し、ブラザーの立ち位置は「ビジネス・実用文書の超効率化」に特化しています。写真専用光沢紙への美麗なプリントでは二大メーカーに一歩譲る場面があるものの、普通紙へのくっきりとした黒文字印刷、圧倒的なファーストプリント速度、そして前面2段給紙トレイや手差しトレイなどの紙送り機構の強靭さでは頭一つ抜けています。「写真を飾るためではなく、書類を素早く、安く、ストレスなく刷る」という用途において、ブラザーは最適な選択肢となります。