財政規律が引き締められるなかでも、ピッチ上の覇権争いは激しさを増している。その中心に君臨するのが、安定した経営基盤と選手層の厚さを誇る上海海港足球倶楽部と山東泰山足球倶楽部の2大メガクラブだ。
上海海港足球倶楽部では、かつてチェルシーから巨額で加入しリーグの象徴として君臨したオスカルの時代を経て、チーム戦術の重心が「個の突出」から「組織の連動」へと完全にシフトした。その攻撃を牽引するのが、エスパニョールでの欧州挑戦を経て円熟味を増したエースストライカーの武磊だ。国内屈指の得点感覚を誇る武磊の存在は、外国人依存から脱却しつつあるリーグの新たな象徴として絶大な支持を集めている。
対する山東泰山足球倶楽部も、堅実な下部組織出身の若手と実力派の助っ人を巧みに融合させ、常にタイトルを争う強固な集団を維持している。突出したスーパースター頼みのフットボールは終わりを告げ、戦術的ディテールとインテンシティで勝負する時代へと突入した。