主演に抜擢されたのは、日本を代表する演技派俳優の堺雅人だ。表向きは誠実な建設組合の若き執行役員でありながら、裏では膨大な裏金を操る冷徹な策士という二面性を持つ主人公を圧倒的なリアリティで演じ切る。鬼気迫るその表情の演技は、初期関係者を息をのませたという。
さらに制作総指揮および数エピソードの監督を務めるのは、ハリウッドの至宝デヴィッド・フィンチャーだ。『セブン』や『ゾディアック』で見せた徹底的なディテールへのこだわりと、人間性の闇を切り取る圧倒的な映像美が本作でも遺憾なく発揮されている。緊迫した取調べシーンから重苦しい密室での談合交渉まで、画面を覆う極限の緊張感は圧巻の一言。重厚な社会派ドラマでありながら、一瞬たりとも目が離せない極上のクライムサスペンスへと昇華されている。