今年に入り、国内外の主要ながん研究機関から注目すべき論文が相次いで発表されています。脳の特定の領域(特に感情を司る扁桃体)の過剰な興奮が、特定の神経経路を通じて腫瘍周囲の微小環境を悪化させるルートが特定されたのです。
これは「病は気から」という古くからの格言が、最先端の分子生物学によって裏付けられたことを意味します。脳が感じるストレスシグナルは、電気信号と化学物質となってダイレクトに患部へ届けられていたのです。この発見により、がん治療におけるメンタルケアの重要性がこれまで以上に叫ばれるようになりました。