この空前絶後の熱愛劇において、最も重要なキーマンとして存在感を放っていたのが、アンナの父であり日本映画界を支えた巨星・梅宮辰夫だった。昭和の名優として数々の泥臭い極道映画やドラマで異彩を放った彼が見せたのは、芸能人としての顔ではなく、娘を心から案じる一人の父親としての苦悩だった。
娘の交際相手に対してカメラの前で大反対の姿勢を隠さず、苦言を呈し続けた辰夫の姿は、視聴者の心を揺さぶった。誠実な愛を貫こうとする娘と、男の裏の顔を見抜いていたベテラン俳優の父。家族の葛藤と絆のドラマは、単なるタレント同士の噂話を超えた重みを持って全国の茶の間に届けられたのだった。