『逃走中』の世界観を決定づけた存在として忘れてはならないのが、番組初期から中期にかけて登場したゲームマスター「月村サトシ」の存在だ。彼の緻密な設定とミッション発動の物語が、単なる鬼ごっこを超えたドラマチックなSF作品へと昇華させた。
フジテレビジョンが手掛けるクリエイティブな演出力は、現実のロケ地と架空のストーリーを見事に融合させている。江戸時代や戦国時代の歴史ロケ地では、タイムワープしたかのような仕掛けを用意し、ゲームマスターの意図するミッションを逃走者に課す。ロケ地のロケーション特性を最大限に活かしたこの演出こそが、長年愛され続ける最大の理由である。