職場や身近に潜むクレーマー気質の人物から受け取る精神的ストレスを劇的に減らすには、感情に巻き込まれない「バウンダリー(心理的境界線)」の構築が欠かせない。相手の負のエネルギーに呑まれないための具体的な処方箋が、近年の研究で次々と実証されている。
日本心理学会の最新アプローチでも議論されるように、相手の不満を真に受けずに受け流す「オウム返し」と「客観視」が極めて有効だ。認知行動療法の技法を応用し、「相手の感情」と「事実」を明確に切り離して観察する。感情的な愚痴に対しては「そう感じているのですね」と客観的な事実のみを復唱し、同調も反論もしない。さらに、企業の産業カウンセリングでも導入が進む「課題解決型アプローチへの切り替え」を試み、「では、具体的にどう改善しましょうか?」と問い返すことで、無建設な文句のループを遮断できる。