ネット上の簡易的な園芸情報には、一般的な立ち性の梅と、特殊な性質を持つしだれ梅の管理が混同されているケースが散見されます。ここで代表的な誤解を解き明かします。
誤解①:「梅切らぬ馬鹿」だからどこを切っても大丈夫?
古くから「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」ということわざがあり、梅は強剪定に耐える木として知られています。しかし、しだれ梅において「適当にどこを切ってもいい」というのは完全な誤解です。しだれ梅で上向きの芽の上で切ってしまうと、立ち上がった枝ばかりが発生し、枝垂れ性が急速に失われていきます。「外芽・下芽の上で切る」という方向性の管理が絶対に不可欠です。
誤解②:「水と肥料をたっぷりあげれば枝がよく垂れる?」
植物が枝垂れる現象は、枝の重みだけでなく、植物ホルモン(オーキシン)の偏在と重力屈性の特異性によって起こります。過剰に肥料を与えると、細胞分裂が過剰になって枝が硬化し、上に向かって立ち上がる徒長枝ばかりが多発します。特に夏以降の施肥は厳禁であり、肥料は冬の寒肥(12〜1月)に有機質肥料を少量与えるだけで十分です。
【プロの結論】自分で手入れすべきケース・庭師に依頼すべきケースの判断基準
しだれ梅の美しさを保つ上で、自身で手入れを行うか、プロの造園業者・庭師に依頼するかの明確な判断基準は以下の通りです。