上尾の街を歩いて気づくのは、駅前空間の圧倒的な歩きやすさだ。実は上尾駅東口のペデストリアンデッキは、日本の駅前再開発におけるパイオニア的存在として知られている。歩行者と車を完全に分ける都市計画は、昭和の時代にすでに芽吹いていた。
現在、駅周辺のリニューアルやバリアフリー化がさらに進み、東口・西口ともに商業施設と住宅エリア、バスロータリーがシームレスにつながる。雨の日でも濡れずに買い物や移動ができる動線は、高齢者からベビーカーを押す子育て世代まで、すべての市民に恩恵をもたらしている。歴史ある都市基盤が、令和の時代になって真価を発揮している格好だ。