死喰い人(デスイーター)の中でも、クラウチ・ジュニアの忠誠心と魔法の実力は別格でした。彼はホグワーツ在学中に「O.W.L.(普通魔法レベル試験)」で12科目すべてに合格したと語られるほどの超エリートであり、卓越した知能と呪文の技術を併せ持っていました。
多くの死喰い人は、ヴォルデモートの失脚直後に「服従の呪文をかけられていただけだ」と保身のための嘘をついて罪を逃れました。しかし、クラウチ・ジュニアは主君の復活を信じて疑わず、ベラトリックス・レストレンジらと共にフランク・ロングボトム夫妻を「磔の呪文」で廃人になるまで拷問し、主の手がかりを追い求めた真の狂信者でした。
冷遇された父親への激しい反発心は、絶対的な力を持つヴォルデモートへの偶像崇拝へと転化していました。ヴォルデモート自身も彼を「我が最も忠実な僕」と高く評価しており、復活を決定づけた最大の功労者として全幅の信頼を置いていたのです。