真田が成し遂げた最大の功績は、日本独自の伝統芸能である時代劇を、世界基準の第一級エンターテインメントへと昇華させた点にある。かつて海外で制作される歴史ドラマは、どこか歪んだオリエンタリズムに彩られることが少なくなかった。しかし彼は、日本から殺陣師、着付け師、小道具の職人たちを大挙してバンクーバーの撮影地に招聘し、本物の職人技をハリウッドの制作システムに組み込んだ。
妥協を排したリアルな描写は、海外の批評家や視聴者に新鮮な衝撃を与え、「本物だけが持つ普遍的な美しさ」を証明してみせた。形式美に囚われがちだった伝統の技に、現代的なスピード感と心理的リアリズムを吹き込む手法は、今後の映像表現における新たな教科書となっている。