2026年に入り、警視庁によるトー横周辺の警備体制は根本的なアップデートを遂げている。単なる巡回や声かけにとどまらず、AI画像解析カメラを活用した顔識別技術と、サイバーパトロールによる密接な連携が導入された。補導現場の指揮を執る関係者が明かす。「広場に滞在している時間やグループの動きをリアルタイムで追跡し、犯罪の兆候を事前に察知する体制を敷いている。だが、摘発の現場は技術だけで片付くほど単純ではない」
現場で浮き彫りになった驚くべき新事実がある。摘発を恐れた若者たちがシネシティ広場を離れ、近隣の個室サウナや民泊、雑居ビルの屋上といった「不可視の死角」へ地下化・分散化している実態だ。捜査の手を逃れるためにグループを細分化し、SNSの捨てアカウントで連絡を取り合う。一斉摘発が強化される一方で、危険の深度はむしろ増しているのだ。