無骨なてっちんをファッショナブルに仕立てるには、少しの手を加えるだけで見違えるような存在感を引き出せます。現場で実践されている人気のカスタムアプローチを紹介します。
1. 缶スプレーで行う自作(DIY)塗装の手順
てっちんカスタムの醍醐味は自家塗装です。定番の「マットブラック(艶消し黒)」をはじめ、クラシック感を高める「アイボリー」「カーキ」、商用車感をあえて際立たせる「シルバー」などが人気を集めています。
- 下地処理(足付け):耐水ペーパー(400〜600番)で表面のクリア層とサビを完全に削り落とします。ここを怠ると塗膜が簡単に剥がれます。
- 脱脂(シリコンオフ):油分やブレーキダストを専用クリーナーで完全に除去します。
- プラサフ塗布:防錆効果と塗料の密着性を高めるため、プライマーサーフェイサーを薄く2〜3回重ね塗りします。
- 本塗装&ウレタンクリア:本色を数回に分けてムラなく吹き付け、耐候性を高めるために2液性ウレタンクリアで仕上げます。
2. センターキャップ&トリムリングの活用
ホイール全体を塗るだけでなく、中央のハブ部分にメッキ仕様のセンターキャップを装着したり、リム外周に金属調のホイールトリムリング(デイトナ風リング)をはめ込むことで、アメリカンクラシックな雰囲気が一気に高まります。
3. 加工てっちん(深リム)の魅力と車検基準の壁
スチールホイールのリムを切断・溶接してリム幅を広げた「加工てっちん(ワイド加工・深リム)」は、エンスージアストの間で絶大な人気を誇ります。しかし、公道を走る上では車検基準を厳格にクリアしなければなりません。
タイヤおよびホイールがフェンダーの規定範囲(前方30度・後方50度)から1mmでも突出していると保安基準不適合となります。また、溶接強度が担保されていない加工ホイールは走行中に破断する重大事故リスクを孕むため、公道使用を前提としたJWL/JWL-T規格適合品を選ぶか、認証工場で構造変更の確認を受けることが強く推奨されます。
【プロの結論】てっちんホイールが向いている人・見送るべき人の特徴
▼選んで後悔しない人:
- ジムニー、プロボックス、ハスラー、タウンエース等で無骨なオフロード感や道具感を楽しみたい人
- DIYでの塗装や補修を趣味として楽しめ、こまめなサビ落とし・洗車が苦にならない人
- ホイールにかける予算を抑え、その分タイヤ銘柄(ホワイトレターやA/T・M/Tタイヤ)に投資したい人
▼アルミホイールを選ぶべき人:
- 燃費の最大化や軽快なハンドリング、しなやかな乗り心地を最優先したい人
- 降雪地帯や沿岸部に住んでおり、足回りのメンテナンス頻度をできる限り減らしたい人
- スポーティでシャープな造形や、軽量・大径ホイールのスタイルが好みの人