日本のモビリティ社会を支えてきたガソリンスタンドの歴史を語るうえで、出光興産の創業者である出光佐三の存在は外せない。「人間尊重」と「消費者本位」を貫いた彼の経営哲学は、形を変えながら現代の店舗形態にも息づいている。
かつてはスタッフがフルサービスで窓を拭き、給油を行うスタイルが主流だった。しかし今や、自分で給油するセルフ給油・カーライフがすっかり定着している。ドライバー自身が自分のペースで給油し、夜間でも気兼ねなく利用できる利便性は、こうした歴史的背景と顧客ニーズの変化が生み出したものだ。
現在では単なる燃料補給にとどまらず、24時間稼働の洗車機やEV急速充電器、コンビニ併設型のSSが増加。多様化するモビリティの需要に応える総合サービス拠点へと進化を遂げている。