現地に置かれた合同捜索本部には、連日膨大な量の情報が寄せられている。警察、消防、さらには地元消防団が密接に連携した大規模な捜索体制が維持される中、警察庁の専門チームも現地指導のために投入された。失踪地点から半径数キロ圏内に存在するすべての生活道路、ならびに林道が捜索対象となっているが、捜索の手が届きにくい山林の奥深くには依然として厳しい自然の壁が立ち塞がる。
捜索班が特に注力しているのが、広域に及ぶ防犯カメラ解析だ。付近を通行した車両のドライブレコーダーや民家の防犯カメラの映像を時系列でつなぎ合わせ、男児の足取りを割り出す作業が徹夜で進められている。しかし、カメラの死角となる農道や山道も多く、データの解析は難航を極めているのが実情だ。わずかな映像の乱れや影の動き一つひとつを専門官が精査し、不審な人影の割り出しに全力を注いでいる。