荘厳な建造物群もまた、訪れる者を魅了してやまない。本殿、拝殿、奥ノ院、楼門、中門の5棟は国の重要文化財に指定されている。細部に施された朱塗りの装飾や華麗な彫刻技法は、日光東照宮を彷彿とさせることから「奥日光」の異名をとるほどだ。
これらの貴重な木造建築群は、地震や極寒の豪雪といった厳しい自然環境に晒されながらも、入念な修復工事を経て現代へと引き継がれてきた。文化庁による厳格な建築物保護プログラムと地元保存会の尽力によって、数百年前の色彩と造形美が今なお保たれている。伝統工芸の極致とも言える彫刻の数々を間近で観察すれば、当時の職人たちが注ぎ込んだ魂の息吹を感じ取ることができるだろう。