この潮流は一朝一夕に生まれたものではない。時代ごとに先駆者たちが偏見の壁を打ち破り、新たな価値基準を確立してきた歴史がある。その嚆矢となったのが、国民的アイドルグループ出身の三上悠亜だ。彼女は単にトップAV女優として君臨しただけでなく、アパレルブランドのプロデュースやコスメ事業を展開し、女性層からの圧倒的な支持を獲得。業界の枠組みを超えたインフルエンサーとしての地位を確立した。
また、圧倒的なスタイルと美貌で「グラビア界の至宝」と称されながら電撃転身を果たした高橋しょう子は、圧倒的なプロ意識と表現力で数々の賞を総なめにし、作品の芸術性と商業的価値を最高峰へ引き上げた。さらに、元メジャーアイドルとしての知名度を持ちながら繊細な表現力で独自のポジションを築いた金子智美のように、既存の枠にとらわれない生き様を提示したプレイヤーたちの存在が、後続のタレントたちに「AVは自己実現の舞台になり得る」という確信を与えた。
彼女たちが切り拓いた道によって、グラビアアイドルがアダルト作品へ出演することは「キャリアの終焉」ではなく、莫大な影響力と発言権を獲得するための「起爆剤」へと昇華されたのである。