てんどんまんに血肉を通わせた立役者こそ、名声優の坂本千夏さんです。『となりのトトロ』のメイ役や『デジモンアドベンチャー』のアグモン役など、日本アニメ史を象徴する数々の名キャラクターを演じてきたレジェンドです。
1988年の『それいけ!アンパンマン』テレビアニメ第1話からレギュラーとして参入した坂本さんは、少年声の無邪気さと、下町育ちの威勢の良さを絶妙なバランスでブレンドしました。台本上のセリフ以上に弾けるアドリブや歌唱パートの節回しは、スタッフ陣を唸らせ、演出陣がてんどんまんの出番を増やしたという逸話も残されています。
半世紀近いキャリアを誇る坂本さんの芝居は、単なるマスコットキャラの枠組みを超え、「少しお調子者だが決して憎めない愛すべき兄貴分」としての輪郭を決定づけました。現在でも収録現場での声の張りとテンポ感は衰え知らずであり、共演者や音響監督からも絶大な信頼を集めています。