ネット検索で「スポッチャ 川崎 大師」と入力するユーザーの多くは、現地でバッティングやローラースケート、アーチェリーなどの多彩なアクティビティを楽しめるものと期待している。しかし、株式会社ラウンドワンが公開している公式店舗データを確認すると、神奈川県川崎市川崎区殿町に位置するラウンドワン川崎大師店の取り扱い施設カテゴリは、ボウリング、アミューズメント、カラオケ、ビリヤード、ダーツの5種にとどまる。つまり、スポッチャ川崎大師有無という疑問に対する公式の回答は明確に「なし」である。
それにもかかわらず、なぜ「川崎大師にスポッチャがある」という誤認が広がり続けているのだろうか。その背景には、店舗規模と名称に関する2つの構造的要因が存在する。第1に、川崎大師店は敷地面積が非常に広大で、国道沿いのロードサイド店舗として巨大な立体構造を誇る点だ。外観のスケール感が全国の「ラウンドワンスタジアム」と酷似しているため、外見だけでスポッチャが併設されていると早合点してしまうドライバーが極めて多い。
第2に、ラウンドワンのブランド認知が全国的に「ラウンドワン=スポッチャ」という等式で定着した点が挙げられる。同社が展開する全国100店舗以上のうち、スポッチャを併設しているのは「ラウンドワンスタジアム」と冠された特定の大型複合店舗に限られる。しかし一般の消費者心理としては、屋号に「スタジアム」と付いているか否かを厳密に区別して訪問するケースは稀であり、これが川崎大師店における思い込みと検索需要の乖離を引き起こす主因となっている。