ネット空間で火種が生まれた経緯を時系列で辿ると、アスリートのパーソナリティとは無関係な「ファンダム同士の摩擦」が浮かび上がってきます。
男子シングルの過渡期からアイスダンス挑戦期にかけて、高橋大輔を巡るネットの反応は賞賛と熱烈な応援に満ちていた一方で、アンチ勢力や極端な思想を持つ一部ブロガーによるバッシングも苛烈を極めていました。当時、Twitter上では以下のような事象が連鎖的に発生しました。
- 特定ブログ・アカウントによる煽動:フィギュア界の勢力図や特定選手を執拗に比較・攻撃する投稿が投下され、その発信源の識別名として「入谷」の名が一部で取り沙汰された。
- ファンの防衛反応とリツイート拡散:事実無根の誹謗中傷や偏向情報に対して一般ファンが「通報呼びかけ」や「反論」をツイート。その過程でキーワードが大量にポストされた。
- 検索サジェストの固定化:「高橋大輔 ツイッター 炎上 理由」を調べる一般層が候補に出てきた「入谷」をクリックし、関連性が人工的に強化された。
良識あるファンの間では「相手にせずブロック・通報を徹底すべき」という冷静な呼びかけが共有されていましたが、一部の過熱した論争がまとめサイトや知恵袋に転載されたことで、事態の輪郭が見えない後発の検索者に対して「入谷とは何者なのか」という謎だけが独り歩きを続けました。