チケット購入時に世界中の旅行者が最も陥りやすい落とし穴が、ベネチア側の降車駅の選択ミスです。予約画面には必ず「Venezia Mestre(ベネチア・メストレ)」と「Venezia Santa Lucia(ベネチア・サンタルチア)」の2つが表示されます。
この2駅の違いを理解していないと、現地到着直後に途方に暮れる事態に直面します。
- Venezia Mestre(メストレ駅):イタリア本土側の工業・住宅エリアに位置する駅。運河やゴンドラが広がる「いわゆるベネチアの景観」はここには一切ありません。ホテル代が高騰するベネチアにおいて宿泊費を抑える拠点としては有用ですが、観光の目的地ではありません。
- Venezia Santa Lucia(サンタルチア駅):長い鉄道橋(リベルタ橋)を渡りきった先にある、ラグーナ(潟)の上に浮かぶ歴史的旧市街の終着駅。駅舎を一歩出た瞬間に大運河(カナル・グランデ)が目の前に広がり、水上バス(ヴァポレット)の乗り場が直結しています。
SNSや海外旅行コミュニティの掲示板には、毎日のように切実な体験談が投稿されています。『「Venezia」の文字だけを見て慌ててメストレ駅で降りてしまい、周囲が殺風景な近代都市で呆然とした』『重いスーツケースを引きずりながら、本土からローカル列車に乗り換えてサンタルチア駅へ向かう羽目になった』という失敗談は枚挙にいとまがありません。
必ず最終目的地が「Venezia S. Lucia」になっていることを確認して座席を押さえることが鉄則です。