平日の昼休みや年初の営業日には、スーツ姿のビジネスパーソンや会社役員が列をなして石段を登る姿が見られます。現場取材および参拝者の声から見えてくるのは、単なる神頼みにとどまらない「心理的なリセット効果」です。
IT系ベンチャー企業を経営する30代男性は次のように語ります。「新規事業の立ち上げや資金調達の前には必ずここを登ります。急な傾斜を一歩ずつ踏みしめて登り切った瞬間、息は上がりますが頭の中の雑音が消え、視界が一気に開ける。この達成感自体が勝負へのスイッチになります」。
一方で、現場には注意すべき実態もあります。革靴やハイヒールで無理に登ろうとして足を取られそうになる参拝者や、スマートフォンのカメラで撮影しながら登る危険な行為も見受けられます。手すりは中央や端に設置されているものの、雨天時や降雪後は石の表面が非常に滑りやすくなるため、足元の装備には十分な配慮が必要です。