医療社会学や受療行動の観点から見ると、多くの日本人が陥りがちな「大病院信仰(とりあえず有名な大学病院に行けば安心という心理)」は、結果として医療資源の逼迫と患者自身の時間的・金銭的損失を招く要因となっています。新潟大学医歯学総合病院の機能を最大限に享受するためには、自分自身の病状に応じた適切な受療判断が求められます。
【受診を強く推奨できるケース】
- かかりつけ医から「精密検査が必要」「当院では対応困難な手術・専門治療が必要」と明確に診断され、紹介状が発行された場合
- 希少疾患、難病指定疾患、難治性の悪性腫瘍など、高度な集学的治療や臨床試験(治験)の選択肢を求める場合
- 他院の治療方針に対して、客観的なエビデンスに基づく専門医のセカンドオピニオンを必要としている場合
【まずは地域のクリニックを受診すべきケース】
- 風邪、軽度の腹痛、日常的な慢性疾患(高血圧・脂質異常症の定期管理)など、一次医療で対応可能な初期症状
- 「紹介状を用意する手間が惜しい」「とりあえず大きな病院で網羅的に調べてほしい」という段階の受診
- 長時間の待ち時間や移動負担に耐えられない高齢者や体調不良者(地域包括ケア病床等を持つ地域病院のほうが適している場合がある)