本殿や拝殿の壮麗さに目を奪われがちだが、境内の少し奥へと足を伸ばせば、静けさに満ちた秘められたスポットが点在している。その筆頭が、樹齢数百年間を数える巨樹群だ。樟(クスノキ)の大木が天を突くように立ち聳え、その根元に立つだけで全身の細胞が研ぎ澄まされるような圧倒的気配を感じる。
さらに、本殿の裏手にひっそりと鎮座する摂社・末社や、古くから神聖な水が湧き出ると伝わる井戸など、案内板だけでは見落としがちな場所も多い。ガイドブックには載らない静寂の神域をじっくり巡ることこそ、真の魅力を味わう参拝の醍醐味と言える。