国内のベッド市場を牽引する二大ブランド、ニトリと無印良品。両者のクイーンサイズ戦略には、設計思想において決定的な思想の違いが存在します。
ニトリは、圧倒的なコストパフォーマンスを誇る独自開発の「Nスリープ」シリーズを軸に展開しています。独立したポケットコイルを2層に重ねた構造で、クイーンサイズであっても横揺れを巧みに吸収します。特筆すべきは、「2分割構造マットレス」の選択肢が充実している点です。幅80cmのマットレス2枚を専用のコネクトバンドで連結する仕様を選べば、狭小住宅の階段でも難なく搬入でき、後悔のリスクを最小限に抑えられます。
一方の無印良品は、木製ベッドフレームの洗練された美しさと、モジュール統一が最大の強みです。無印良品では「クイーンサイズの一体型マットレス」を敢えて主力とせず、「スモールサイズ(幅約80cm)×2枚」を並べてクイーン仕様として運用するスタイルを長年推奨してきました。これによって搬入問題を根本から解決しつつ、左右で「かため」「やわらかめ」とパートナーそれぞれの好みに合わせた硬さを個別選択できるメリットを生み出しています。
2026年の最新トレンドとしては、マットレス内部の通気性を高めた高機能リサイクルウレタンや、睡眠中の体圧分散データをセンサーで可視化する睡眠テック連携モデルが注目を集めています。振動を一切伝えたくない場合は、ポケットコイルの一体型ではなく、高密度ウレタン素材のノンコイルタイプや、スモール2枚置きスタイルを選択するのが現在の最適解です。