旧店舗が所在した熊本市南区出仲間の中古車販売エリアは、国道266号(浜線バイパス)を中心に複数の大手カーディーラーや地元系中古車店がしのぎを削る激戦区です。かつて同地で圧倒的な存在感を放っていた旧店舗が撤退したことで、地域の中古車流通構造には明らかな変化が生じました。
近隣の自動車販売店スタッフは、商圏の地殻変動についてこう証言します。
「以前は『とりあえず浜線のビッグモーターで査定を取ってから他店と比較する』というお客様が主流でしたが、あの騒動以降、完全に流れが変わりました。強引な営業スタイルを敬遠する層が、整備履歴の透明性を前面に出す正規ディーラー系認定中古車店や、地域密着型の老舗店へと大挙して流れ込みました」
また、地元住民や元顧客の声を検証すると、看板が撤去されたビッグモーター 熊本 跡地に対する複雑な胸中が浮かび上がります。
「車検の案内が届かなくなって不安だったが、問い合わせ窓口が新会社に切り替わっており、現在は東区の店舗で対応してもらっている。現場スタッフの対応は以前と違って非常に低姿勢になった印象」(熊本市南区在住・40代男性)
「浜線バイパスのあの広大な敷地がもぬけの殻になっているのを見ると、一世を風靡した巨大チェーンの凋落を実感する。交差点の一等地だけに、早く地域に役立つ商業施設などに生まれ変わってほしい」(出仲間近隣在住・50代女性)