TikTokやInstagramのショート動画を見れば、その使われ方の変化は一目瞭然だ。「今日も定時に帰って即レスするの、超シャバい」「炎上を恐れて無難な投稿しかしないアカウントはシャバい」といった具合だ。かつての暴力的なニュアンスは完全に脱色され、マイルドで自虐的なスパイスとして使われている。
この変化について社会言語学の専門家は、「記号化された自虐」だと分析する。真剣に怒るのではなく、自らの凡庸さや、社会のルールに従順すぎる姿勢をあえて「シャバい」と自嘲することで、過度な同調圧力から身を守るクッションにしているのだ。