佳子内親王の確固たるアイデンティティを語る上で欠かせないのが、国際基督教大学(ICU)での学びである。教養学部アーツ・サイエンス学科で培った多角的な視野と批判的思考力は、現在の活動における強固な基盤となった。英国リーズ大学への留学経験も含め、多様な価値観に触れた日々が、物事を柔軟に捉えるセンスを研ぎ澄ませたといえる。
自らの言葉で語り、自分の足で立つ。大学時代に培われた自主性は、皇室の一員としての責務を果たす際にも色濃く反映されている。与えられた役割をなぞるだけではない。訪問先の歴史や文化を深く咀嚼し、相手に寄り添った対話を紡ぎ出す力は、この時期の研鑽によって花開いたものだ。