老人性うつ病と認知症の決定打|見逃せない初期症状と家族の正しい対処法

老人性うつ病と認知症の決定打|見逃せない初期症状と家族の正しい対処法

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インターネット上の言説では、「高齢者のうつ病は脳の老化だから治らない」「抗うつ薬を飲むと認知症が進んで寝たきりになる」といった根拠のない誤解が散見されます。しかし、現代医学における結論は明確です。

老人性うつ病は完治するのかという問いに対して、精神医学では「適切な薬物療法と休養を行えば、約70〜80%のケースで寛解(症状が治まり日常生活に戻れる状態)に至る」と報告されています。不可逆的に進行する認知症とは異なり、うつ病に起因する物忘れや判断力低下は、病勢の回復とともに元の状態へと改善します。

現在の老人性うつ病の治療法と抗うつ薬は、副作用の少ない新規抗うつ薬(SSRIやSNRI、NaSSAなど)を極めて少量から開始するのが鉄則です。高齢者は肝機能や腎機能が低下しているため、若年層の半分から3分の1程度の用量で慎重にコントロールされます。便秘やふらつき、血圧変動などの身体リスクをモニタリングしながら治療を進めることで、安全に症状の改善を図ることが可能です。

薬物療法と並行して、本人の脳のエネルギーが枯渇していることを家族が理解し、「徹底的な精神的休養」を確保することが不可欠です。

吉田 誠
著者

吉田 誠

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