ネット上のセンセーショナルな言説の中には、事実と乖離した誤解や偏見も少なくありません。客観的なジャーナリズムの視点から、世間に広がる主な誤解を整理・是正します。
誤解の最たるものは、「オウム真理教や統一教会(世界平和統一家庭連合)と同様の危険団体ではないか」という短絡的な同一視です。PL教団は教義上、他宗教を激しく攻撃したり、霊感商法のように一般市民を罠にかけるような組織的詐欺を働いたとして刑事事件に発展した例はありません。教義の根底にある「みおしえ」は、道徳的・倫理的な自己修養の側面が強く、信者個々人は温厚で善良な市民であることが大半です。
また、「PL花火芸術の中止は警察や自治体による宗教規制のせいだ」という言説も明確な誤りです。花火大会が休止に至った主因は、純粋に教団側の資金ショートと安全管理コストの負担不能にあります。花火大会の開催には、花火の購入費だけでなく、数十万人の来場者を誘導・警備するための民間警備費や雑踏事故防止のインフラ整備に莫大な費用がかかります。かつては全国の信者からの特定献金で賄われていましたが、信者激減によってその財源が完全に断たれたのが真相です。
さらに、芸能界との関係についても誤解が散見されます。かつては昭和を代表する大物演歌歌手やプロスポーツ選手が信者として名を連ね、教団のPRに寄与していましたが、現在ではその大半が高齢で引退・他界したか、あるいは教団の衰退とともに公の場での信仰表明を行わなくなっています。組織的な「芸能界支配」のような都市伝説は、現在のPL教団の実態からは程遠いファンタジーに過ぎません。