ネット検索で「ソリオ 故障しやすい」という不穏なワードを目にして購入を躊躇するユーザーも少なくありません。しかし、現場の整備士やディーラーの保守記録、業界統計を精査すると、この情報の多くは過去の世代のイメージが一人歩きしたものであることが判明します。
かつて先代ソリオの一部グレードに搭載されていたAGS(オートギアシフト:5速シングルクラッチAMT)は、変速時のショックやギクシャク感、クラッチアクチュエーターの不具合事例が一部で報告され、これが「故障が多い」というネガティブな評判の温床となりました。しかし、現行の新型ソリオは滑らかなCVT(無段変速機)を基本としており、トランスミッション起因の致命的なトラブル報告は極めて稀です。軽量・高剛性プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」の採用以降、メカニカルな耐久性は国産小型車の平均水準を十分にクリアしています。
一方で、現代の車ならではの不満として挙げられるのが「スズキ セーフティサポート」の使い勝手と評判です。デュアルカメラブレーキサポートによる衝突被害軽減ブレーキの性能自体は公的衝突安全テスト(JNCAP)でも高い評価を獲得していますが、一部のオーナーからは以下のような辛口のフィードバックが寄せられています。
「朝夕の強い逆光時や大雨の際、カメラの視界不良警告が頻繁に出て運転支援が一時停止する」「アダプティブクルーズコントロール(ACC)の加減速フィールがやや唐突で、前走車が車線変更した際の反応にカクつきを感じる」という指摘です。最新の高級車が搭載するミリ波レーダー併用システムと比較すると、ステレオカメラ単体への依存度が高いがゆえの挙動特性が存在します。故障ではないものの、運転支援システムの制御の緻密さを過信して購入すると、違和感を覚える原因となります。