育児相談の場で頻出するのが「パッケージに記載された月齢通りに乳首を替えるべきか」という悩みです。母乳実感の乳首は、SS(丸穴)、S(丸穴)、M(スリーカット)、L(スリーカット)、LL(スリーカット)、3L(スリーカット)と細かく区分されていますが、月齢表示はあくまで目安に過ぎません。
最も重要な判定基準は、1回あたりの授乳にかかる所要時間です。標準的な授乳の理想時間は「10分〜15分」とされています。これより極端に長かったり短かったりする場合、サイズが合っていない可能性を疑う必要があります。
例えば、「SSサイズは生後1ヶ月まで」と画一的に考えて急いでSサイズに移行すると、流量が多すぎて「ミルクを飲むたびに激しくむせる」「口の端からミルクが溢れ出る」といった現象が起きます。逆に、生後2ヶ月を過ぎてもSSサイズを使い続けていると、吸う力に対してミルクが出にくいため、途中で疲れて寝落ちしてしまい、1回量を飲めずに1時間後に空腹で泣き出すという悪循環に陥ります。
サイズアップを検討すべき客観的サインは以下の通りです。
- 1回の授乳に20分以上かかり、赤ちゃんが途中で疲れて寝てしまう
- 吸っている最中に乳首がペタンコにつぶれる頻度が増えた
- 飲むときに激しくイライラして体をよじる仕草を見せる
逆に、乳首を大きくした直後にむせ返る、あるいは5分未満で飲み干して吐き戻してしまう場合は、元のサイズに戻して1〜2週間様子を見るのが賢明です。