不在票が入っていない状況において、今もっとも警戒しなければならないのがAmazon不在票SMS詐欺の手口です。「荷物をお届けに上がりましたが不在のため持ち帰りました。ご確認ください」といった文面とともに、不審なリンクが記載されたショートメッセージ(SMS)を受信した経験を持つ読者は多いはずです。
警察庁サイバー犯罪対策プロジェクトやフィッシング対策協議会の公表データによると、宅配便の不在通知を装ったフィッシング詐欺の相談件数は年間数万件規模で推移しています。配送トラブルで焦っているユーザーの心理的隙を突き、巧妙に偽装されたトラップです。
決定的な事実として、Amazon公式が携帯電話の電話番号宛てに「不在通知」や「再配達依頼」のURLリンクをSMSで送信することは絶対にありません。Amazonからの配送連絡は、公式アプリ内のプッシュ通知、またはアカウントに登録された正規のEメールアドレス宛に届きます。
記載されたURLを不用意にタップすると、Amazonや大手配送業者を精巧に偽造したフィッシングサイトへ誘導されます。そこでアカウントのID・パスワード、クレジットカード情報、あるいは電話番号を入力させられたり、不正なマルウェア(不正アプリ)をインストールさせられたりする被害が深刻化しています。「不在票がないからこのSMSが通知代わりなのか」と早合点することは、極めて危険な認知の罠です。