アニメ第2期第18話の放送直後から、X(旧Twitter)やアニメ系掲示板、Yahoo!知恵袋などのコミュニティでは前代未聞の熱狂が巻き起こりました。当時の反響ログを分析すると、ファンの感情は大きく二つの歓喜に分かれていたことが分かります。
第1の層は、心美の一途な努力が報われたことに対するカタルシスを称賛する「照橋派」の読者たちです。「神回確定」「照橋さんの圧倒的勝利」「神谷さんのボソッとしたおっふの破壊力が凄まじい」といった賞賛の嵐が吹き荒れ、トレンドランキングの上位を独占しました。視聴者の多くが、単なるギャグとしてではなく、二人の長きにわたる心理戦のクライマックスとしてこのシーンを受け止めていたのです。
一方で、作品の硬派なコメディ構造を愛する第2の層からは、「斉木には未来永劫おっふしてほしくなかった」「鉄壁の男でいてほしかった」という愛ある惜別の声も散見されました。しかしそうした慎重派のファンも、楠雄が発したのが大騒ぎするおっふではなく、己の敗北を静かに受け入れるような「諦めの吐息」であった点に触れると、作者・麻生周一の卓越したバランス感覚に唸らざるを得ませんでした。