今一度振り返っておきたいのが、若い頃の古手川祐子が放っていた圧倒的な存在感です。1976年、高校在学中に東宝映画『星と嵐』のオーディションに合格して芸能界入り。カネボウ化粧品のキャンペーンガールに起用されると、その息をのむような清純美で日本中を騒然とさせました。
市川崑監督の映画『細雪』で見せた妖艶さと気品、山田太一脚本の人間ドラマで見せた繊細な感情表現は、当時の映画評論家や視聴者を唸らせました。単なるアイドル女優にとどまらず、体当たりの演技で難役を次々とこなした実績があるからこそ、今なお「もう一度スクリーンで見たい」と願う熱烈なファンが絶えないのです。