ジャベリックスローは、オリンピック種目である「やり投げ」のジュニア版として考案された競技です。最大の特徴は、金属製の鋭利なやりではなく、ポリエチレンやウレタン素材で作られた安全性の高い専用器具を使用する点にあります。主に中学生の大会で使用される用具は「ターボジャブ(Turbojav)」と呼ばれ、投てき感覚をやぎ投げに限りなく近づけつつ、安全に技術を磨けるよう設計されています。
公式規格におけるターボジャブの仕様は、全長約70cm、重さ約300g(練習用には400g規格なども存在)となっています。一般的なやり投げで使用される男子用(800g・約2.6〜2.7m)や女子用(600g・約2.2〜2.3m)と比較すると非常に軽量かつコンパクトです。そのため、筋力が未発達な成長期の選手であっても肩や肘への負担を抑えながら投てき動作を身につけられます。
一方、小学生の陸上界(全国小学生陸上競技交流大会など)では、さらに小型・軽量化された「ジャベリックボールスロー」が採用されています。こちらは全長約32cm、重さ約140gのラグビーボール状の本体に尾翼が付いた形状で、投てき時に「ヒュー」と風切り音が鳴る仕組みが特徴です。どちらも「用具の芯に力を伝え、空気抵抗を最小限にして飛ばす」という物理的な本質は共通しています。