道重さゆみさんのプロ意識を語る上で欠かせないのが、2014年11月26日に横浜アリーナで開催された卒業コンサートです。公演終盤、メイン曲のパフォーマンス中に足をつる(筋痙攣)という深刻なアクシデントに見舞われながらも、花道の端から笑顔で歌い続け、フォーメーションを崩すことなく最後までステージをやり切った姿は、今なおファンの間で伝説の光景として刻まれています。
卒業と同時に芸能活動を完全に休止した道重さんは、約2年4ヶ月もの間、表舞台から完全に姿を消しました。SNSも一切更新せず、私生活のリークすら許さない徹底した情報管理を貫いた背景には、「モーニング娘。をやりきった自分を一度リセットし、再び表現者として立つ意味を自分自身で見出したい」という強い意志がありました。
2017年春の復帰理由について、彼女は「やっぱり歌とダンスが好きで、可愛い自分でファンの前に立ちたい」と率直に語っています。この言葉に象徴されるように、彼女のアイドル哲学は「ファンの期待を裏切らないこと」を最上位に置いており、復帰作となった公演『SAYUMINGLANDOLL』は、歌・ダンス・イリュージョンを融合させた全く新しいエンターテインメントとして絶賛を浴びました。