このネテロの逸話はフィクションにとどまらず、現実世界のネットコミュニティをも巻き込む一大ムーブメントを引き起こしました。その中心となったのが、YouTuberの樽江突起(たるえとっき)氏です。
樽江氏は2020年1月、『HUNTER×HUNTER』の長期休載に際し、「連載再開まで毎日1000回(節目には1万回)感謝の正拳突きを行う」というライブ配信を開始しました。白の空手着に身を包み、礼をしてから真摯に正拳を突き続ける姿は、当初ネタとして見られていたものの、雨の日も風の日も休まず継続されるにつれて世界中のファンの注目を集めました。
年月を経て道着がボロボロに擦り切れ、本物の武道家のような鋭い突きへと進化していく様子は、まさに「現実版ネテロ」そのものでした。2022年、そして2024年の連載再開発表時にもライブ配信は大熱狂となり、日々の継続がもたらす肉体的・精神的な効果と圧倒的な熱量は、現実における伝説として語り継がれています。