ネット上でコラ祭りが過熱する中で生まれた最大のミームが、いわゆる「野原ひろし偽物説」です。これは、作中に登場するひろしの言動があまりにも本編の『クレヨンしんちゃん』とかけ離れていることから、「この男はひろしの皮をかぶった赤の他人ではないか」と読者がネタ混じりに考察し始めたことに端を発します。
例えば、原作のひろしなら絶対に言わないような気取った食レポを披露したり、家族の存在を微塵も感じさせない独身貴族のような佇まいを見せたりする点が、読者に「不気味の谷」のような違和感を与えました。ネット上では「昼メシ星人」「ひろし概念の具現化」「記憶を植え付けられたクローン」などと半ば大喜利のように呼ばれ、この違和感そのものがコンテンツの最大のスパイスへと昇華されたのです。