「食卓に出す野菜に化学農薬を使いたくない」という家庭菜園層に向けて、身近な食品・資材を活用した無農薬対策が有効に機能します。
重曹スプレーの作り方と散布法
重曹(炭酸水素ナトリウム)はカビの生育環境をアルカリ性に傾け、活動を抑制します。
- 配合比率:水1リットルに対し、重曹約1g〜2g(500〜1000倍希釈)。展着性を高めるためにオリーブオイルや無添加液体石鹸を2〜3滴加えます。
- 散布のコツ:晴れた日の午前中に、葉の表裏へ滴るくらいたっぷりと吹きかけます。濃度が濃すぎると薬害(葉焼け)を起こすため、規定量を厳守してください。
食酢スプレーの活用
醸造酢に含まれる酢酸の殺菌力を利用する手法です。水で30〜50倍程度に希釈し、発病前の予防として葉全体に散布します。土壌の環境改善にも一定の効果が期待できます。
耕種的防除(環境改善)の徹底
資材散布以上に重要なのが、病気が育ちにくい物理的環境を整えることです。
- 株間を広くとる:小松菜などの葉物は間引きを徹底し、風通しと採光を確保します。
- マルチングと水やり:黒マルチシートを活用して泥跳ねを防ぎ、水やりは葉の上からではなく株元へ静かに注ぎます。
- 罹病葉の完全密閉処分:発病した葉を畑の隅に放置すると胞子が再飛散するため、ビニール袋に入れて密閉し、可燃ごみとして処分します。