受診者が最も神経を尖らせるのが、診察までの実質的な所要時間とスタッフ対応の質です。各種アンケートや投稿プラットフォームに寄せられた一次情報を精査すると、明確な明暗が浮き彫りになります。
ポジティブな評価の中心にあるのは、新病棟の清潔さと検査機器の先進性です。「内科で精密検査を受けた際、血液検査から造影CT、専門医の読影説明までが同日中に完了した。設備の規模と診断のスピード感は街のクリニックでは到底得られない」「担当医がこちらの不安を受け止め、治療方針の選択肢を分かりやすく図解してくれた」など、高度急性期病院ならではの診断能力と丁寧な説明を称賛する声が多く寄せられています。
一方で、手厳しい不満の矛先は一貫して「予約制の形骸化」に向いています。「午前9時半の予約枠だったが、呼ばれたのは11時過ぎ。その後、検査や処方箋発行、自動精算機に並び、病院を出たのは14時を回っていた」「採血コーナーだけで40人待ちの状態だった」といった声は後を絶ちません。なぜ、これほどまでに待ち時間が膨らむのでしょうか。現場の運用構造を取材すると、同センターが担う医療機能そのものに起因する必然的な背景が見えてきます。
当センターの外来には、他院で診断がつかなかった難治症例や、手術前後の綿密な管理を要する重症患者が集中します。一人の患者に対する診察・問診時間が予定を大きく超過するのは日常茶飯事であり、さらに救命救急センターからの緊急オンコールが入れば、担当医が外来を一時離脱せざるを得ません。現場の医療従事者が「決して手を抜いているわけではなく、一人ひとりの生命危機に優先順位をつけて対応している結果」と吐露するように、待ち時間の長さは医療の厳密さと表裏一体の関係にあります。