東京〜大阪間は約500キロ、所要時間は約8時間から9時間に及びます。この長距離移動で「二度と乗りたくない」と感じる最大の要因は、4列シート便におけるパーソナルスペースの圧倒的な狭さにあります。見知らぬ乗客と肩が触れ合う距離感や、後席への遠慮からリクライニングを倒せない精神的ストレスが、深い睡眠を根本から阻害してしまいます。
一方で、夜行バスを利用しても「驚くほど疲れなかった」と語る利用者が増えているのも事実です。夜行バスで疲れない理由の筆頭に挙げられるのが、体の負荷を分散させるシェル型シートの導入や、周囲の視線を遮断するプライベートカーテンの普及です。背もたれを倒しても後席に張り出さないバックシェル構造であれば、気兼ねなくフルリクライニング状態を作れます。
さらに、フットレスト(足置き)とレッグレスト(ふくらはぎ当て)を正しく活用し、腰と座面の隙間にクッションを挟むことで、長時間の着座による血行不良を防げます。「安さだけ」を理由に選ぶと翌日の活動に大きな支障をきたすため、睡眠環境への初期投資という視点を持つことが不可欠です。