1987年に中嶋悟がロータスから日本人初のフルタイムF1ドライバーとしてデビューして以来、多くの才能が世界最高峰のグリッドに挑んできました。公式記録に残るレギュラードライバーたちの戦績を振り返ると、日本人が刻んだ最高成績は「3位表彰台」となっています。
1990年の日本GP(鈴鹿)において、ラルースの鈴木亜久里が日本人初の3位表彰台を獲得。当時の鈴鹿サーキットを埋め尽くした大観衆の熱狂は、今なお語り継がれる伝説の一戦です。その後、2004年のアメリカGP(インディアナポリス)でB・A・Rホンダを駆る佐藤琢磨が2人目となる3位を獲得。佐藤は後にアメリカの最高峰「インディ500」で2度の優勝(2017年・2020年)を成し遂げるという、アジア人初の快挙を打ち立てる原点をF1で築きました。
そして2012年、ザウバーの小林可夢偉が鈴鹿サーキットで劇的な3位表彰台を獲得。自著や当時の特番インタビューにおいて「母国ファンの大歓声がファイナルラップのバイザー越しに聞こえて涙が出そうだった」と語った通り、圧巻のタイヤマネジメントとオーバーテイク技術で世界中のパドック関係者を唸らせました。