江原啓之氏を「単なる自称霊能者」と捉えるのは、その経歴の全体像を見誤ることになります。彼のバックボーンには、伝統的な神職としての修行と、英国心霊主義(スピリチュアリズム)の正統な研究歴があります。
江原氏は國學院大學の別科神道専修を修了し、神社本庁の神職資格(明階・正階)を取得。東京の北野神社などで神職として奉職した正式な実務経験を持っています。さらに、近代スピリチュアリズムの発祥地であるイギリスへ渡航し、英国スピリチュアリズム協会(SAGB)で霊媒・ヒーリングの理論と実践を学びました。
また、武蔵野音楽大学パストラーレホール等での活動歴を持ち、昭和音楽大学短期大学部声楽科を卒業(のちに専攻科修了)。バリトン歌手としてサントリーホールをはじめとする格式高い会場で定期的にリサイタルを開催するなど、クラシック音楽家としての顔も持ち合わせています。単なるテレビタレントではなく、神職・研究者・音楽家という複数の専門領域を横断する特異なキャリアが、その独自の説得力を支えています。